印材の種類
ひとくちに象牙とか黒水牛とか柘とか言っても何種類もランクがあり、ひび割れてくる物・反ってくる物・数回押しただけで欠けてしまう物など様々です。
どのランクを仕入れるかはその店の考え方ひとつです。
当店は、魚屋さんの様に良い印材だけを自分の目で見て厳選して仕入れております。
また、彫り方が悪いと、たとえ硬い象牙でも簡単に欠けてしまいますので、材料以上に彫り方が大事です。
当店は、意識して欠けにくい彫り方をしております。
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1象牙

印章に最も適した印材で、「丈夫で縁起が良い。」と言われているため、昔から一番人気の印材です。
主成分は「カルシウム」で、人間でいうと歯に近い成分です。水牛や牛角などのように、虫食いやひび割れもほとんどありません。
「ハード」という硬い象牙と「ソフト」という軟らかい象牙がありますが、当店の象牙のほとんどは「ハード」です。(一般的にはソフトが主流です。)
当店の取り扱う象牙は、すべて「正規輸入品」であり、すべての象牙に正規輸入品の証である「政府認定 象牙シール」がついています。
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2牛角(白)

以前、「オランダ水牛」や「白水牛」と呼んでいたもので、主成分は「タンパク質」です。
人間でいうと、爪に近い成分です。衣類に穴をあける虫にかじられることがあるため、防虫剤などの対策が必要です。半透明の綺麗なベージュ系の色ですので、特に女性に人気があります。
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3牛角(色)

牛角(白)と同じ種類の牛の角で、黒や茶色のスジが入ったものを指します。成分や丈夫さなどは牛角(白)と変わりません。
天然の模様が入っており、世界にひとつだけの模様となるので個性的でいいと言われ、最近人気があります。
ただし、色によるトラブル防止のため、店頭のみでの取り扱いです。
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4黒水牛

丈夫な印材の中では一番お手頃な印材です。
主成分はタンパク質で、人間でいうと爪に近い成分です。
衣類に穴をあける虫にかじられることがあるため、防虫剤などの対策が必要です。
東南アジアの湿地帯などに生息しているため、乾燥に弱いという欠点があります。
その為、「冬場はエアコンの風が当たる場所には保管しない。」「定期的に椿油などを塗る。」などの対策が必要です。(対策をしないと、ひび割れることがあります。)
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5柘(国産の本柘)

植物の中では、最も印章に適した印材です。ただし、長持ちはしないので、70歳以下の方にはお勧めできません。
また、会社で使用する場合は、押す頻度が多いため、10年以上使用したい場合はお勧めできません。
赤字商品のため、店頭のみでの取り扱いです。(会社印は除く。)
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6その他の印材
チタンやアルミなどの金属製は、手で彫ることが出来ないため、実印や銀行印にはお勧めできません。
水晶・メノー・トラメ石・ヒスイ・ラピスラズリなどの石材も手ではまともに彫ることが出来ないため、お勧めできません。
アクリル・ラクト・ポリエステル・琥珀樹脂などの合成樹脂製(プラスチック製)も手ではまともに彫ることが出来ないうえ、変形しやすいためお勧めできません。
彩華・アグニ・シープホーン・黒檀・アカネ・屋久杉などの新材料も、手で彫りにくく、ほとんどのはんこ屋が機械で彫っているためお勧めできません。
マンモスは、見た目は象牙とそっくりですが、何万年何百万年と凍土の中に眠っていたため、劣化していないとは思えないためお勧めできません。(実際に彫ってみると、中には臭うものもありました。)
◎結論
70歳以下の方には、手で彫れて丈夫な「象牙」「牛角」「黒水牛」をお勧めします。

